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主にプレイしたエロゲの感想を書きます。レビューではないので注意

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【エロゲ感想】夏の終わりのニルヴァーナ - ぱじゃまソフト

夏の終わりのニルヴァーナ

  ・発売日  2013年1月25日
  ・ジャンル  大切な何かを見つけるADV
  ・価格  8800円
  ・原画  大野哲也
  ・シナリオ  亜麻矢幹


1月の華ちゃんゲー。大図書館の陰に埋もれてたとか言うなよ!

とか言いつつ全然期待してなかった。
華ちゃん出てるし買うかー華ちゃん可愛ければいいやーって感じだった。
結論から言うと、ノノの声は期待はずれだったけどストーリーはそこそこ楽しめた。

ストーリーを公式から丸コピしようとしたら結構ネタバレなこと書きまくってるなあ・・・って思ってやめた。
「1200年の業」のページとか、確かにそれを見たことで興味を惹かれる人はいるかもしれないけど、見ないでプレイしたほうが面白いと思う。


閻魔の息子の主人公が4人のヒロインたちを裁くために縁を深めるお話。

ネタバレの無いように書くとこんなかんじかなあ。
でもこれだけでは終わらなかったし、そこが面白かった。


原画は人を選ぶかもなあ。CGでもたまに不安になる感じ。
あとおっぱい大きい!笑
クオンのアレでストーンとか表現されちゃうと「えっ」ってなるよ!笑

声が結構微妙だった。
演技はいいし、キャスト陣も好きな人達なんだけど、別に他の人でも、極端なこと言うとあのキャスト5人でキャラをシャッフルしても違和感ないんじゃないかなあ。
全員個性的な声っていうのも難しいかもしれないけど、1キャラだけでもこのキャラはこの人じゃないと、っていうようなインパクトが欲しかった。
ノノがその役割なんだろうけど、なんか違ったなあ。

システムは普通。
タイトル画面のロードが「再開」って書かれてるのがわかりづらい。
あと、立ち絵が瞬きしてるんだけど別にいらないかなー。

BGMが有名なクラシックとかを使ってる。天国と地獄とかトロイメライとかハレルヤとか。
怒りの日とかラスボス感半端無くて笑っちゃった。
前編を通して流れてるのがドボルザークの「新世界より」第2楽章・・・っていうより遠き山に日は落ちてって言ったほうがわかりやすいと思うんだけど。
新世界よりって言うと第4楽章のほうがドボルザークとしては多分有名。


OPはよく覚えてないけど、EDは結構好き。


各ヒロインのお話があって、それがtrueEDに繋がる感じ。
そういうのがお好きな人は楽しめると思います。


以下ネタバレ注意



ミハヤ・ナユ・レイア・ノノに関しては割とありがちなお話だった。

不満点だけざっと挙げる。

ミハヤ→生きたくても生きられない人がいるんだから生きてる人は頑張らなきゃ云々、って理論は大嫌いんですが(超個人的な話だけど)、ミハヤの死にたがりはイラッときた。さすがに自分を生かすために死んでくれた人がいるのに、自分が殺したんだって言って自分も死のうとするのは駄目ですよ。ナユがビンタしてくれてスッキリ。
あと、ミハヤED後のお話、ミハヤはカルマを忘れてるはずなのに体を開いちゃう辺りが・・・。せめて普通に思い出しておくれよ・・・。

ナユ→ミハヤとレイアは説得されて自分の意志で業を断ち切ってるんだけど、ナユだけはカルマがスパっと切っちゃってたのがちょっとなあ。じゃあ全員それでいいじゃんって感じ。

レイア・ノノ→こいつらだけ過去の話が微妙に語りきられなかったんだよなあ。失明の直接の原因とか、結局父親は本当に悪事を働いたのかとか。まあ大体想像付く感じのストーリーにはなっていたけど。


とまあこんな感じ。正直この4人のルートは前座的な感覚だった。
ここから語られるカルマの過去の話が重たかった。比重的な意味でも結末的な意味でも。
各ルートがメインにつながるって書いたけど、むしろここでの因果があったから各ルートで業を断ち切ってるんだよね。
そう思うと2周めやってみると結構印象違うかも。

業の章ラストでカルマ以外全員死ぬんだけど、寧子だけ首が飛んでるCGあるんだよなあ・・・。みんな死ぬな、って思いながらプレイしてたけどあれは不意打ちだった。


trueラストの解決方法、なんとなくカルマが自分を裁くんじゃないかと思ってた。カルマとの縁が強すぎるから~って言ってたからその縁を断つのかなーと。でもそれじゃあクオンが本当に一人ぼっちで永久を彷徨うんだよねえ。
あの町がニルヴァーナだと思ってたけど、最後のカルマとクオンが至った境地こそがニルヴァーナなんだね。
切ない終わり方だった。


最後の盛り上がりはなかなかのものだったし、もうちょい話題になってもいいんじゃないかなー。というわけで気になる人はぜひ。